PDCAは本当に意味がない?【正しいPDCAの使い方】

PDCA 意味がない


今回は、「PDCAは本当に意味がないのか?」疑問に思われている方に向けて解説していきたいと思います。

あなた

・「PDCA」のメリットって何?
・「PDCA」ってよく分からない・・・
・「PDCA」を使えるか不安・・・

という方は本記事で解決できます。
正しいPDCAを知れば、あなたの会社での行動や評価が大きく変わります。
ぜひ、参考にしてください。


あなたは「PDCA」を説明できますか?

・「なんとなくなら言えるけど深い意味まではちょっと・・・」
・「そもそもPDCAって何?」


さまざまな声が聞こえてきそうですね。


説明出来た方。
素晴らしいです!
きっと「PDCA」を実践して効率的に試行錯誤を繰り返してらっしゃる方だと思います。


説明出来なかった方。
大丈夫です!
知らなくたってなんの問題もありません。
今から知って、明日から実践すればいいんです!


最もダメなのは、知識を得て満足しそれを実践しないことです。


PDCA」の知識を知っているだけでは現状は何も変わらないからです。
実践することで初めてあなたの身になるのです。


私はこれまで150人以上の部下を指導してきました。
しかし、「PDCA」を知っていても実践している人はかなり少なかったのです。


これでは「PDCA」を知っていても意味がありません。
なので、これから「PDCA」の基本的な知識や実践例を交えて解説していきます。


「PDCA」を知っている方はおさらいに、
「PDCA」知らない方はこれを機に「PDCA」を自分のものにして下さい!


ではいきましょう!

PDCAとは?

「PDCA」の定義ですが大体どのサイトでも書いてあることは一緒なのでこちらを見て下さいね。

PDCA
生産技術における品質管理などの継続的改善手法。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。

Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する。
Do(実行):計画に沿って業務を行う。
Check(評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを評価する。
Act(改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて改善をする。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

書いてある通りの意味ですね。


ちなみにこの定義が分かってないと「PDCA」の効果が半減してしまいます。
なので、これは覚えておいて下さい。


そして重要なポイントがあります。


期限を決めて「PDCA」を繰り返すこと。


この前提がないと「PDCA」は、ほぼ無価値になってしまいます。
なので、これを踏まえた上で記事を読んでいってください。


そうすれば、「PDCA」の理解度がグンと伸びますよ!

PDCAのメリット

PDCA メリット

「PDCA」のメリットは以下の通りです。

✔︎ POINT

・目標の明確化
・作業効率の改善
・課題の明確化

1つづつ解説していきます!

目標の明確化

「目標の明確化」がないと「PDCA」をやり切ることは難しいでしょう。


あなたは仕事をするときに何を目標にしていますか?


仕事にも、目標やゴールがないと継続することが相当難しくなります。


例えば、フルマラソンでは42.195Kmというゴールがあるからそこを目指します。
もし、ゴールが分からず「永遠と走り続けて下さい。」と言われたらどうでしょう。


想像するだけでしんどいですよね。
「目標」がないということはそういうことです。


しかし、意外にも「目標」を明確に立てず仕事に取り組んでいる人は多くいるんです。


これを解決するのが「PDCA」です。


目標が明確化されるだけでも大きなメリットですが、そこから派生してさらに以下のメリットを生みます。

✔︎ POINT

・目標に向かうモチベーションの維持
・挫折しづらい
・進むべき方向へ修正しやすい


「目標の明確化」はあなたが、「PDCA」を達成するための骨格になるのです!

作業効率の改善

「PDCA」を行うと作業効率が抜群に改善されます。


なぜか?


目標が明確になれば、すべき行動も明確になります。
すべき行動が定まれば、無駄な行動が減ります。
無駄な行動が減れば、無駄な時間も減らすことができるからです。


すると

✔︎ POINT

・生産性アップ
・判断力アップ
・集中力アップ


のようなメリットも得ることができます。


つまり、「作業効率の改善」は最短でゴールに向かう行動ができるのです!

課題の明確化

「課題の明確化」もかなり大きなメリットです。


課題が分からなければ、次のステップに進むことはできません。
大抵の人は、行動したらそれでお終いにします。


「行動したこと」に満足してしまうんです。


これだと意味がないですよね。


「PDCA」なら「評価」(Check)があるので、行動したものをそのままにせず修正することができます。
そこに「改善」(Act)も加わるので、より確かな課題の設定が可能です。

加えて

✔︎ POINT

・成長が実感できる
・達成感が味わえる
・問題解決能力が上がる

などのメリットもついてきます。


「課題の明確化」はあなたが確実に前へ進むための指針になるんです!

PDCAのデメリット

PDCA デメリット

では、次に「PDCA」のデメリットについて解説していきます。


「PDCA」は、万能かと思いきやデメリットもしっかりあります。
それは以下の通りです。

✔︎ POINT

・PDCAに頼りすぎる
・1人で継続するのが難しい

それでは解説していきます!

PDCAに頼りすぎる

「PDCA」は、業務を間違いなく改善できる効果的な方法です。
しかし、これに頼りすぎてしまうと柔軟な発想が乏しくなってしまう恐れがあります。


例えば、上司に

「ここを直したほうがいいんじゃないかな。」

と言われても

「いいえ、自分のやり方があるので大丈夫です。」

のように、自分が全て正しいと思い込み周囲の意見を取り入れられなくなってしまう可能性があるのです。


確かに「PDCA」は効果的ですが、自分で「行動」などを考えているので自分の考えつくことしかできません。
そのため、周囲の意見が正しかったり有効なことももちろんあります。


「PDCA」に頼りすぎるのは危険です。
固定観念に捉われすぎず、広い視野で「PDCA」に取り組めば、より高い効果を得ることができるので有効に活用してください。

1人で継続するのが難しい

「1人で継続するのが難しい」は多くの人に当てはまると思います。


後ほど、「PDCA」の実践例を見ていただきますがかなり細かく1つ1つを設定します。
しかも、それを何回も何回も繰り返さなければなりません。


すると始めはできても、継続していくとダンダンとしんどくなって続かなくなってしまうのです。


もしくは、「PDCA」の質を自ら下げてしまい本来の目標が達成できず、本末転倒になってしまうこともあります。


もちろん1人でできれば一番いいのですが、1人はかなり挫折がしやすいです。


そこで私のオススメは


成長意欲の高い上司や同僚に、その日に行うことを宣言します。


あくまで「成長意欲の高い人」ですよ!
そうじゃなければ、ただの「押しつけ」になってしまうので(笑)


SNSなどで、成長意欲の高い人と繋がるのも一つの手ですね。
そうすれば、モチベーションも保ちやすくなり継続することも楽しくなりますよ!

PDCA実践例

PDCA 実践例

続いては、実際に例を出してわかりやすく解説していきます!


例えを出します。
あなたは営業の仕事をしているとします。
流れとして【電話のアポ確認】➡︎【訪問】➡︎【契約】
の順で取引先と交渉するとします。

Plan(計画)
電話によるアポ確認を20件行う。
そのうち5件の訪問を獲得し1件の契約という目標を立てる。

■ポイント
必ず数値化をする
数値化をしなければ、今後の分析ができず曖昧になってしまいます。
確実に「PDCA」を回すため怠らないでください。

目標はできる範囲で設定する
無理な目標を設定してしまうと改善時に反映できずに意味なく終わってしまいます。
あなたが必ずできる範囲で設定して下さい。

目標は具体的に設定する
ここが曖昧だとダラダラと行動してしまいなんとなくで終わってしまいます。
できるだけ細かく設定して下さい。

⬇︎

Do(実行)
電話によるアポ確認を25件できた。
そのうち3件が訪問に繋がり契約は0件だった。

■ポイント
必ず計画通りに実行する
計画通りに実行しないと計画の意味がなくなります。
計画の良し悪しも判断するため予定通りに実行して下さい。

行動の記録を残す
この記録がないと具体的に評価、改善ができなくなります。
必ずメモなどに細かく記録を残しましょう。

⬇︎

Check(評価)
アポ確認は目標を5件超えていた(125%の達成率)が、訪問が2件下回っていた(60%の達成率)。
契約は0件(0%の達成率)だった。
以上から電話〜訪問への成約率{目標が25%(5/20)に対して結果が12%(3/25)}が問題だと考えられる。
訪問〜契約の達成率は0%だが電話〜訪問への成約率をあげる方が有効と考えられるため、後者を優先的に改善する。

■ポイント
具体的に評価する
上記のように何がどれぐらいできなかったのかを記載します。
必ず数値で表し次の改善に活かすようにします。

客観的に振り返る
どこが良くて悪かったのかを振り返って下さい。
必ず客観的に見て判断して下さいね。
主観的だと甘く見てしまう可能性があります。

⬇︎

Act(改善)
電話の話し方に焦点を当てる。電話の内容に焦点を当てる。
電話をかける時間帯、頻度に焦点を当てる。
などを翌日に行う。

■ポイント
目標を明確にする
ここがブレると違う方向に進んでしまう可能性があります。
手を抜かずに具体的に目標を決めましょう。

分析をする
どこを優先的に改善するかを決めてください。
目標を設定しすぎると「PDCA」を回せなくなります。


上記が「PDCA」の一例です。


内容にもよりますが、これを1週間に5回繰り返します。
そして1週間後に全体像を見直すというイメージです。


あなたの目標によっては、さらに複雑に早い周期で「PDCA」を回すかもしれません。


かなりシンドいですよね(笑)


確かに、これだけ内容の濃いサイクルを回すことは容易ではありません。
まずは簡単でもいいので上記の例を参考にしてあなたの「PDCA」を作ってみて下さい。


始めは挫折しない程度で大丈夫ですが、上記のポイントは守って下さいね!


質を下げてしまうと効果が大きく下がってしまいます。あくまで目標は具体的にですよ。


「PDCA」は個人で使うと自身のスキルを最大限発揮できるので参考にしてみてくださいね。

PDCAは本当に意味がない?【まとめ】

いかがだったでしょうか?
以上が「PDCAは本当に意味がない」のすべてです。


賛否両論ありますが、やはり「PDCA」は論理的に行動を実行できるので、かなり効果的のように思えます。


実際私も「PDCA」で多くの実績を残しました。
しかし、意外とできているようでできていないのが「PDCA」です。


企業の売り上げや自身のスキルを効率よく上げるためのものですが、うまく活用できなければその効果はほとんどありません


一番よくないのが「やった気になってしまうこと」です。


知識だけ頭に入れて行動には移さない。そういう部下をたくさん見て来ました。


恐らくですが、この記事を見て実際に行動する人は全体の10%だと思います。
つまり、行動すれば群を抜いて結果を出すことが可能ということです。


さっそく今から、目標を設定してみて下さい。
継続していけば、きっとあなたの仕事での成果や評価が大きく変わるはずです。


「PDCA」をうまく活用してを自ら道を切開いて行きましょう!


最高の結果は最高の行動から